天草では全国的にも珍しい独特の阿蘇十二神を祀る十五柱・十五社宮が多く、城木場神社もその一つです。
創建については不詳ですが、記録から文久年間に鎮座していたことは確かで、135年前に現在地に遷宮されました。
近年、境内の石祠から、歴史を感じさせる御神像が発見されました。これは文久二年(1862)、当時大流行した天然痘の終息を願って村民より奉納された「春日赤童子の像」であることが判明しました。
この像は祭神の一柱である天児屋根命の化身であるという伝承があり、志岐村の仏師の手によるもので、明治三十二年に修復、そして近年の発見の際に2度目の修復が行われました。
令和二年、新型コロナウイルスの蔓延を受け、文久の村民の思いがそうであったように、疫病の流行の終息を願って、祈願祭が催されました。
例大祭神幸行列は10月末に行われ、初日に神社からお仮家までを笛、太鼓、獅子舞、挟み箱、大傘、立傘、鳥毛などの行列が練り歩き、お仮家で一夜を過ごします。2日目、お仮家から神社まで行列して還御となります。