伝承では「正平4年(934)国司の命によりこの神を祀る」とされています。
境内には史跡「ともづな石」があり、景行天皇が御巡幸の際に、この石に舟の「ともづな」を係留されたという伝説が残っています。また、天草市指定天然記念物の御神木の楠や、境内には力くらべに使われたという「力石」があります。
旧暦9月25日に、大漁と航海安全を祈願する秋祭りが賑やかに繰り広げられ、「御所さま」と呼ばれる神社で、神事の後、獅子舞、御所浦太鼓などが奉納されます。続いて、御所浦港まで神輿行列が出発、大小さまざまな神輿の中には、御所浦ならではの船や恐竜を模した御輿もあります。
その後、海上パレードが行われます。祭りのメインである海上パレードは、大漁旗を飾り、神輿、太鼓を積み込んだ漁船約50隻が、銅鑼、笛、太鼓の音をふりまきながら海上に繰り出します。その風景は壮観そのもの。
パレードから戻ってきたら、魚の慰霊や大漁祈願を行う放魚祭と、御所浦太鼓の披露があり、もち投げでひとまず終了となります。